タイでカードが使えない場面|現金をいくら持つかの判断基準

記事の更新日: 2026-09-17

最高レート JPY · バンコク: 0.2115Superrich Thailand — Headquarter Rajdamri 1 · 9月20日 08:58 → 詳細

タイは都市部ならカードでかなりの部分が払えます。それでも現金をゼロにできないのは、カードが通らない場面が予測可能な形で残っているからです。どこが現金なのかを先に知っていれば、持ち歩く額を決められます。

Photo: Damnoen Saduak Floating Market, Damnoen · CC0

完全に現金しか受けない場所

屋台と市場。バンコクのフードコートも、店によっては現金かプリペイドカードのみです。地方の朝市は例外なく現金です。

乗合の交通。ソンテウ、バイクタクシー、地方の路線バス、渡し船。運転手に直接払うものは現金と考えてください。空港からのタクシーも、メーターに空港加算50バーツが乗った額を現金で払うのが普通です。スワンナプームからバンコク中心部で高速代込み350〜500バーツ程度が目安です。

寺と一部の観光施設の窓口。王宮の500バーツのような主要施設はカードが通ることもありますが、地方の寺や小さな博物館は現金です。

マッサージ店や小さな理髪店。観光地の大きな店はカードが使えますが、通りの小さな店は現金です。

チップ。ホテルのベルやドライバーに渡す小額は現金以外にありません。20バーツ札と100バーツ札を数枚、財布に分けておくと困りません。

「使えるが不利」になる場面

カードが通っても、払わないほうがいい場面があります。

カード手数料を上乗せする店。小さな店やゲストハウスで、カード払いに3%前後を上乗せするところがあります。上乗せの有無は払う前に聞けます。

DCCを出してくる端末。「日本円で決済しますか」と聞かれたら必ずバーツを選んでください。円を選ぶと3〜8%が上乗せされます。ATMでも同じです。

ホテルのデポジット。カードで与信枠を押さえられると、その分の枠が数日間使えません。滞在中に大きな買い物を予定しているなら、枠の残りに注意してください。

端末側の問題で通らないとき

タイでは端末の通信が不安定で、通るはずのカードが通らないことがあります。もう一度試す、別の端末で試す、と店員が言うのはこの理由です。

一方で、カード会社の不正検知で止まっている可能性もあります。日本を出る前に、渡航先と期間をカード会社に伝えておくと減らせます。止まった場合は、カード裏面の番号に国際電話をかければ解除できることが多いのですが、電話がつながる状態を確保しておく必要があります。着いた日の通信手段については到着後の最初の2時間にまとめています。

タッチ決済とICの話

タイのコンビニやモールではタッチ決済が広く通ります。一方、小さな店の端末はIC挿入のみのこともあります。暗証番号(PIN)を覚えていないカードは、そこで使えません。日本でサインばかりで通していると忘れがちなので、出発前に確認してください。

現金をいくら持つか

金額の決め方は単純です。その日に現金でしか払えないものを足す

観光中心の1日なら、都市部では1,000〜1,500バーツ前後の現金があれば、カードと合わせて動けます。島や地方に出る日はカードが使える店の比率が落ちるので、多めに持ちます。大金を一度に持ち歩く必要はなく、宿に分けて置くほうが安全です。

日本発行カード特有の上乗せ

日本のカードは、国際ブランドの換算レートに加えて海外事務手数料が乗ります。1.6〜2.2%前後が一般的で、カードごとに違います。良い両替所の現金両替は市場レートから1〜3%に収まることが多いので、カードが常に有利とは限りません。まとまった額なら現金両替、日常の少額はカード、という使い分けが現実的です。比較は現金・Wise・ATMの比較にあります。

ATMに頼りすぎない

現金が尽きたらATMで引けばいい、という発想は割高です。タイのATMは海外カードに1回220バーツの固定手数料を取り、これは引き出し額に関係なく同額です。5,000バーツ引けば4.4%、20,000バーツ引けば1.1%、30,000バーツ引けば0.7%。少額を何度も引くのが最悪の選択になります。

さらにこの220バーツはタイ側の取り分で、自分のカード会社の海外利用手数料や利息はこれとは別に乗ります。ATMを使うなら回数を絞り、1回あたりを大きくする。これが唯一効く対策です。窓口で引き出すという選択肢もあり、これはATMを使わずに現金を得る方法にまとめました。

220 THB + bank + FX one withdrawal fixed · per withdrawal, not per baht
1回の引き出しに220バーツの定額が乗り、その上にカード会社の手数料と為替分が積み上がります。額ではなく回数で効きます。

この情報が要らない人

完全にパッケージツアーで、食事も移動も込みの旅程なら、現金は少額のチップと飲み物代で足ります。高級ホテルとモールだけで過ごす予定の人も同様です。カードが使えない場面は、自分で街に出て、自分で食べ、自分で移動する人にだけ発生します。

逆に言えば、それをするつもりなら現金は必ず要ります。「カード社会だから」という一行で現金をゼロにしないでください。

カードが1枚だと詰む

タイに限った話ではありませんが、カードは2枚以上、別々の場所に分けて持ってください。1枚が不正検知で止まった、端末に飲まれた、スリに遭った。そのどれか1つで支払い手段が全部なくなるのが、カード1枚の旅程です。ブランドも分けておくと、加盟店側の都合で通らないときに効きます。

万一なくした場合にやることはカードを失くした最初の1時間にまとめています。

出発前に確認する4つ

カードのPINを覚えているか、海外事務手数料は何%か、渡航の連絡をカード会社に入れたか、そして予備のカードを別に持っているか。この4つを済ませておけば、タイでカードが原因で困る場面はかなり減ります。店ごとの現金の要否はバンコクで両替するエリアの街の描写も参考になります。

→ バンコクのレート

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