タイで現金両替・Wise・海外ATM、10万円分で手数料はどれだけ違う?
記事の更新日: 2026-10-14
最高レート JPY · バンコク: 0.2115 — Superrich Thailand — Headquarter Rajdamri 1 · 11月6日 15:25 → 詳細
タイでお金を用意する方法は3つあります。金額によって答えが変わるので、2026年10月14日の実測レートを使って、10万円分でいくら違うのかを順に整理します。

基準になる数字
この日の円の仲値(銀行間の参考レート)は1円あたり0.212096バーツでした。10万円なら21,210バーツです。どの手段を使っても、この数字より多く受け取ることはありません。ここからいくら引かれるかが、手段ごとのコストです。
1. 現金を持って行って両替する
コスト:両替所のスプレッドのみ。この日のバンコクの最良はSuperrich Thailandラチャダムリ本店の0.2115で、10万円は21,150バーツでした。仲値との差は60バーツ、**0.28%**です。
ただし店を間違えると差が開きます。同じ日のバンコクの最下位はラムイントラ81のK81 Exchangeの0.2095で、10万円は20,950バーツ。最良との差は200バーツ、仲値との差は1.2%です。パタヤの最良は0.2095(20,950バーツ)、プーケットの最良は0.212(21,200バーツ)、チェンマイは0.2115(21,150バーツ)でした。
持って行く紙幣は一万円札でそろえます。この日のSuperrich Thailandラチャダムリ本店では、円の行が「10,000〜5,000円」と「2,000〜1,000円」に分かれており、どちらも0.2115でしたが、米ドルは100ドル札の33.51に対して1ドル札が33.25と、額面で0.8%の差が付いていました。円で差が付く日に千円札の束を出すと、せっかく選んだ店の優位が消えます。
利点:まとまった金額ではもっとも安い。タイは屋台、ソンテウ、市場など現金しか使えない場面がまだ多く、現金は必須です。
欠点:日本で現金を用意する手間と、多額を持ち歩くリスク。店選びを間違えると利点が消えます。
2. Wiseなどのマルチカレンシーカード
コスト:市場レート+少額の手数料。カード決済はほぼ市場レートです。手数料率はカードによって違うので、ここでは数字を出しません。
利点:レストラン、ホテル、コンビニ、ショッピングモールでの支払いに強い。為替を気にしなくてよい。
欠点:ATMで現金を引き出すときは、後述のタイ側の220バーツが別途かかります。屋台では使えません。
3. 現地ATMでのキャッシング
コスト:タイのATMは海外カードに1回220バーツの固定手数料。これに自分のカード会社の手数料が乗ります。
決定的なのは、この220バーツが定額だという点です。
| 引き出し額 | 220バーツの比率 | 同じ額を最良店で両替した場合のコスト |
|---|---|---|
| 5,000バーツ | 4.4% | 約14バーツ(0.28%) |
| 10,000バーツ | 2.2% | 約28バーツ |
| 20,000バーツ | 1.1% | 約57バーツ |
| 30,000バーツ(上限のことが多い) | 0.7% | 約85バーツ |
右の列は、2026年10月14日のバンコク最良店で同額を両替したときの仲値からの目減りです。ATMの220バーツは、3万バーツ引き出しても最良店の両替の2.5倍、5,000バーツなら15倍のコストになります。少額を何度も引き出すのが最悪の選択です。
DCCは必ず断る
ATMやカード決済で「日本円で決済しますか?」と聞かれたら、必ず現地通貨(バーツ)を選んでください。日本円を選ぶとDCC(動的通貨換算)が適用され、数%上乗せされます。これはATM運営者側の利益で、あなたに得はありません。仕組みはDCCの解説にまとめています。
2週間の旅行で計算してみる
2人で2週間、現金で使う分を4万バーツと見積もった場合です。2026年10月14日のバンコク最良店で替えるなら、必要な円は約18.9万円(40,000÷0.2115)で、仲値との差は約113バーツです。同じ4万バーツをATMで2万バーツずつ2回引き出すと、タイ側の手数料だけで440バーツ、さらにカード会社の手数料が乗ります。1万バーツずつ4回なら880バーツです。現金両替の約4倍から8倍のコストになります。
カードで払える分を差し引いて現金を2万バーツに減らせるなら、必要な円は約9.5万円、仲値との差は約57バーツで済みます。現金を減らすこと自体が、両替コストを減らす一番確実な方法です。
| 都市 | この日の最良 | 10万円の手取り | 仲値(21,210バーツ)との差 |
|---|---|---|---|
| バンコク | 0.2115 | 21,150バーツ | 60バーツ |
| チェンマイ | 0.2115 | 21,150バーツ | 60バーツ |
| プーケット | 0.212 | 21,200バーツ | 10バーツ |
| パタヤ | 0.2095 | 20,950バーツ | 260バーツ |
パタヤだけ差が大きいのは、バンコクから離れた観光地で競争相手が少ないためです。パタヤに長く滞在するなら、バンコク経由の便で着いたときにバンコクで替えておくと10万円あたり200バーツ違います。
往復を考える
現金両替にはもう一つのコストがあります。使い切れずに残ったバーツを円に戻すときです。この日のバンコクでは円の販売最良が0.213で、10万円分を往復させると約700円(0.7%)減ります。パタヤは販売が0.214で約2,100円減ります。現金を多めに替えて余らせると、この往復分が追加でかかります。カードを併用する意味はここにもあります。残し方は余ったバーツを円に戻すならを参照してください。
結論:金額別の使い分け
- 1万〜3万円相当:カード決済中心+空港の地下1階で少額両替。この日のスワンナプーム空港地下1階の円は0.211で、市内最良との差は1万円あたり5バーツでした。わざわざ市内まで現金を持って行く必要はありません。
- 5万〜15万円相当:日本から1万円札で現金を持参し、市内の良い店で両替するのが最も安い。10万円で仲値との差は60バーツです。
- それ以上、または長期滞在:現金両替をベースに、日常の支払いはカード。ATMは緊急時に1回で大きく引き出す。
共通して効くこと
どの方法でも、両替所を選び直す効果が一番大きいというのは変わりません。この日のバンコクでは同じ1万円が店によって20バーツ、プーケットでは最良0.212と最下位0.2085で35バーツ違いました。まずバンコクの円レート一覧でその日のレートを確認するところから始めてください。額面の行についても気を付ける点があり、一万円札でそろえる理由で説明しています。
両替の前にチェック:Wise ↗Trip.com ↗KKday ↗