タイ到着後の2時間をどう組み立てるか|両替・通信・ホテルまでの移動
記事の更新日: 2026-09-17
最高レート JPY · バンコク: 0.2115 — Superrich Thailand — Headquarter Rajdamri 1 · 9月20日 08:58 → 詳細
タイ旅行でいちばん判断を誤りやすいのが、到着してからの最初の2時間です。物価が高いからではありません。疲れていて、スマホがまだつながらず、タクシーの相場を知らず、目の前にあるのが国内でもっともレートの悪い両替カウンターだからです。

準備すればほぼ全部回避できます。実際に起きる順番に沿って、事前に決めておくことを整理します。
飛行機を降りる前に済ませておく2つ
通信手段。スマホがつながらない状態で到着すると、配車アプリも地図もホテルの住所表示も使えず、レートの確認もできません。渡航前に買うeSIM広告を入れておけば、着陸してオンにした瞬間から使えます。到着ロビーの通信キャリアのカウンターは、混雑時には20〜40分待ちになることがあり、これを丸ごと回避できるのが実際の利点です。
注意点として、eSIMの設定は自宅のWi-Fiで済ませておいてください。開通作業にはインターネット接続が必要で、バンコクの到着ゲートではまだつながっていません。
もう1つが入国書類です。タイは到着カードをオンライン化しており、出発前に自分の国籍・滞在条件で最新の要件を確認しておくほうが確実です。空港の列に並びながらスマホで入力するより、家のパソコンで片づけるほうが早く済みます。
eSIMが向く人と、向かない人
多くの旅行者にはeSIMが合理的です。着陸前に準備が終わり、カウンターも並びも不要で、日本の番号もそのまま生きているので、銀行や航空会社からのSMSを受け取れます。プランは表示価格ではなく、データ量と有効日数で比較してください。価格は頻繁に変わるので、申し込む時点の条件を確認してください。
一方で、次の3つに当てはまるなら、eSIMは最適解ではありません。
- 端末がeSIMに対応していない。数年以内の機種ならほぼ対応していますが、古い端末や一部の販売形態では使えません。空港ではなく自宅で設定画面から確認してください。
- タイの電話番号が必要。eSIMは通常データ通信のみです。タイの銀行アプリ、一部のデリバリー、現地サービスの登録にはタイの番号宛のSMSが要ります。その用途があるなら、到着ロビーのキャリアカウンターで物理SIMを買ってください。1〜2週間のツーリスト向けパッケージが数百バーツです。
- 数か月の長期滞在。現地のショップで買う長期プランのほうが安くなります。
到着階では「わざと損な両替」を少額だけ
スワンナプームもドンムアンも、税関を出てすぐのカウンターは旅行中でもっとも条件の悪い場所です。市内の専門店と比べて数%落ちます。それでもここで替えます。ただし少額です。買っているのはレートではなく、空港から出る能力です。
目安は3,000〜5,000バーツ。移動費、最初の食事、水、コンビニで十分足ります。
スワンナプームには例外があります。電車で市内に向かうなら、地下1階(エアポートレールリンク乗り場)の専門店が通り道にあり、到着階よりかなり市内に近い条件を出します。寄り道のコストはゼロです。詳細はスワンナプーム空港の両替と空港ページにあります。ドンムアンにはこれに相当する「安い階」がないので、最低限だけ替えて市内に出るのが正解です(ドンムアン空港の両替)。
ATMで下ろす場合は先にコストを知っておいてください。タイのATMは海外カードに1回220バーツの定額手数料を課し、これに自分のカード会社の手数料が乗ります。5,000バーツ引き出せば4.4%、20,000バーツなら1.1%です。またATMでもカード決済でも「日本円で決済しますか」と聞かれたら必ず断ってバーツを選んでください。理由は現金・Wise・ATMの比較にまとめています。
ホテルまでの移動、3つの選択肢
公共タクシー。スワンナプームは1階、ドンムアンも1階の乗り場に並びます。初乗り35バーツ、空港使用料50バーツ、さらに高速料金が25〜75バーツほど、これは走行中に現金で払います。スワンナプームからバンコク中心部で合計400〜500バーツ程度が相場です。必ずメーターを使わせてください。到着階の出口で「1,000バーツでどうか」と声をかけてくる相手は無視して、正規の乗り場に並びます。
電車・バス。スワンナプームからパヤータイまでエアポートレールリンクが45バーツ前後、30分ほどです。ドンムアンからはモーチット行きのA1バスが30バーツ前後、レッドラインの電車も同程度です。圧倒的に安く、荷物が軽く、昼間で、駅の近くのホテルに泊まるなら最良の選択です。
事前予約の送迎広告。出発前に確定した料金で、ドライバーが名前を持って到着ゲートで待ちます。メータータクシーより高くつきます。常用するものではなく、次の条件に当てはまるときに価値が出ます。
- 22時以降の到着。タクシーの列が伸び、メーター使用を渋られやすくなり、電車も終わっています。
- 3人以上、または荷物が多い。バンが必要な人数なら、タクシー2台とそれほど変わらないことがあります。
- 行き先が遠い、または分かりにくい。パタヤやホアヒン、細いソイの奥の小さなホテルなど。空港の出口で長距離の値段交渉をする場面が、到着日でもっとも損をしやすい瞬間です。
- 小さい子ども連れ、あるいは長く並べない同行者がいる。
逆に、昼に着いて、2人で機内持ち込みサイズの荷物だけ、ホテルがBTSの駅近くなら、予約は不要です。電車とメータータクシーで十分ですし、そのほうが安く済みます。
初日の夜にやっておくこと
外貨の大半はホテルのセーフティボックスに入れ、手元には500〜1,000バーツを小額紙幣で持ちます。屋台、バイクタクシー、コンビニでは1,000バーツ札を出しづらく、40バーツの食事のたびに崩すのは毎回わずらわしいからです。
そして翌朝、本番の両替をします。出かける前にバンコクのレート一覧や店舗一覧でその日の並びを確認し、パスポート原本を持って行ってください。エリアごとの選び方はバンコクで両替するならどこかに整理しています。
着陸前につながる状態を作り、空港では少額だけ替え、移動は値段が分かっている手段で行い、本当の両替は休んだあとに市内でやる。到着日にやることはそれだけです。