日本からタイの銀行口座へ送金する|費用の内訳と所要日数
記事の更新日: 2026-09-17
最高レート JPY · バンコク: 0.2115 — Superrich Thailand — Headquarter Rajdamri 1 · 9月20日 08:58 → 詳細
現金を運ぶか、送金するか。タイに口座を持っている人、あるいは家族や取引先のタイの口座へ払う必要がある人にとって、これは毎回の判断になります。送金の費用は「手数料いくら」という一行では表せません。乗る場所が複数あるからです。

費用は3か所に乗る
国際送金のコストは、次の3つに分かれます。この分け方を持っていないと、安く見える経路を選んで結果的に高くつきます。
1つめは送金手数料です。送る側が明示的に払う定額または定率の費用で、これは事前に分かります。
2つめは為替の差です。円をバーツに換える時点のレートが、市場の仲値からどれだけ離れているか。ここが最も見えにくく、そして金額が大きいほど効きます。「送金手数料無料」をうたう経路のいくつかは、この差で回収しています。仲値の考え方は仲値とは何かにまとめています。
3つめは受取側と経由地の費用です。銀行間の送金は中継銀行(コルレス銀行)を通ることがあり、そこで差し引かれる場合があります。さらにタイ側の受取銀行が受取手数料を取ることもあります。着金額が送った額から目減りしていた、という話はたいていここが原因です。
誰が費用を負担するかを指定する
銀行送金の依頼書には、費用を送金人が全部持つか、受取人が持つか、分担するかを指定する欄があります。受取人に確実に満額を届けたいなら送金人負担を選びます。ここを指定し忘れると中継銀行の分が受取額から引かれ、あとから精算するのが面倒になります。
経路は大きく3つ
日本の銀行の国際送金は、窓口でもオンラインでも扱えます。確実で記録が残り、大きな金額にも対応しますが、手数料と為替の差の両方が乗るため小口ではコスト比率が高くなります。
送金専門サービス(Wise広告など)は、為替を仲値に近い水準で提示し、手数料を別建てで明示する形が一般的です。小口から中口では有利になりやすい一方、1回あたりの上限や、本人確認・資金源の確認で時間がかかることがあります。カードとしての使い勝手はWise・Revolut・デビットカードの実費比較で扱っています。
現金を持ち込んで両替し、窓口で入金するという経路も現実には存在します。まとまった額なら両替スプレッドが1〜3%に収まる店を選べる分、条件によっては最も安くなります。ただし現金の持ち出しには申告の基準があり、紛失・盗難のリスクは自分持ちです。
具体的な手数料の額は各社で異なり、改定も頻繁です。送る直前に、その時点の条件を自分で確認してください。
所要日数の見方
「何営業日」という表示は、送った瞬間からの経過時間ではありません。受付の締切時刻、日本とタイ双方の銀行休業日、そして受取銀行側の処理が入ります。
同じ経路でも、金曜の午後に出したものと火曜の午前に出したものでは着金日が2日以上ずれることがあります。家賃や支払期限があるなら、締切の数日前に出すのが唯一の確実な方法です。
受取側で起きること
タイの銀行は、海外からの入金について目的の申告を求めることがあります。金額が大きい場合や、不動産購入のように資金の出所の証明が後で必要になる取引では、送金目的の記載が重要になります。不動産の名義変更では海外からの外貨送金であることの証明書類が要求される場面があり、これは後から作れません。送る前に、受取人か銀行に必要な書類を確認しておいてください。
受取人の氏名は、口座の登録どおりの綴りで入力します。パスポートの綴りと口座の綴りが違っていると、そこで止まります。
手数料より効くのは頻度
小口を何度も送るのは、どの経路でも不利です。定額部分が毎回乗るうえ、為替の差も毎回発生します。生活費の送金なら、月に一度まとめて送るほうが、週ごとに分けるより確実に安くなります。この考え方はATMの220バーツと同じで、定額費用は1回あたりの金額を大きくすると比率が下がります。
送金しなくていい場合
次のどれかに当てはまるなら、送金の準備に時間を使う必要はありません。
- タイに口座がない短期旅行者。送金先がなければ話が始まりません。現金両替とカードで足ります。
- 数日分の生活費。金額が小さいうちは、どの経路を選んでも差は小さく、手間のほうが高くつきます。
- ホテルやツアーの支払い。多くはカードで払えます。カードのほうが記録も残り、トラブル時の対抗手段もあります。
- 自分がタイに行く直前。持ち込んで両替するほうが早く、条件も悪くありません。
日本の読者が見落としやすい点
日本のクレジットカードやデビットカードでタイの支払いをすると、国際ブランドの為替レートに加えてカード会社の海外事務手数料が乗ります。多くは1.6%から2.2%前後で、カードによって差があります。送金と比較するときは、この上乗せ分を入れて計算してください。明細の「海外事務手数料」という項目がそれです。
また、円をいったんドルに換えてからバーツにする経路は、換算が2回発生します。円からバーツへ直接換算する経路を選べるなら、そのほうが単純で読みやすくなります。
送る前に確認する4つ
受取人の口座名義の綴り、銀行名と支店、費用の負担区分、そして着金の期限。この4つを押さえておけば、国際送金でよくある差し戻しはほぼ避けられます。手元の現金をどう準備するかは現金・Wise・ATMの比較、両替所の選び方はバンコクで両替するエリアを参照してください。