タイに持って行く円は一万円札でそろえる理由
記事の更新日: 2026-10-14
最高レート JPY · バンコク: 0.2140 — Grand Superrich (Soi Ratchadamri 1, Pratunam) · 10月24日 19:45 → 詳細
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タイに行く前に「いくら持って行くか」は考えても、「どの札で持って行くか」まで考える人は多くありません。ところがタイの両替所は、同じ円でも紙幣の額面で行を分けてレートを付けます。日本の銀行で「一万円札でお願いします」と言うだけで決まる話なので、出発前に済ませておきたい点です。2026年10月14日のデータで見ていきます。

大きい札ほど良いレートが付く理由
タイの両替所はあなたの円を買い取ったあと、その紙幣を銀行経由で日本へ戻します。数える、真贋を確認する、束ねる、輸送する。この手間は1円あたりではなく1枚あたりにかかります。
一万円札1枚と千円札10枚は同じ金額ですが、店にとっての手間は10倍違います。だから店は一万円札に高い数字を、千円札に低い数字を付けます。レート板で円の行が分かれているのは、この手間の差をそのまま値段にしたものです。
米ドルや他通貨では差がはっきり出る
2026年10月14日の数字です。パタヤのT.T. Currency ExchangeのAgainパタヤ店では、米ドルが100〜50ドル札で33.42、20〜5ドル札で33.05、2〜1ドル札で32.55でした。1,000ドルを100ドル札10枚で出せば33,420バーツ、20ドル札50枚なら33,050バーツ、1ドル札1,000枚なら32,550バーツです。最上段と最下段の差は2.6%、870バーツになります。同じパタヤのプラタムナック通り店とビッグCノースパタヤ店も、ほぼ同じ3段階でした。
バンコクのSuperrich Thailandラチャダムリ本店は4段階で、100・50ドル札が33.51、20〜10ドル札が33.45、5ドル札が33.4、1ドル札が33.25でした。チェンマイのSuper Moneyは100〜50ドル札33.48、20〜10ドル札33.23、1〜5ドル札32.88です。
| 通貨(店) | 最上段 | 中段 | 最下段 | 上下の差 |
|---|---|---|---|---|
| 米ドル(Againパタヤ) | 100〜50ドル 33.42 | 20〜5ドル 33.05 | 2〜1ドル 32.55 | 2.6% |
| 米ドル(Superrich本店) | 100・50ドル 33.51 | 20〜10ドル 33.45 | 1ドル 33.25 | 0.8% |
| 人民元(Againパタヤ) | 100〜50元 4.99 | 20〜10元 4.5 | 5元 4.35 | 12.8% |
| 韓国ウォン(Againパタヤ) | 50,000〜5,000ウォン 0.025 | — | 1,000ウォン 0.018 | 28% |
| ユーロ(Superrich本店) | 500〜100ユーロ 37.5 | — | 50〜5ユーロ 37.45 | 0.1% |
人民元の20元札は1割、韓国ウォンの1,000ウォン札は3割近く下がります。ユーロとポンドは差が小さく、パタヤのT.T.ではユーロもポンドも額面による差がありませんでした。台湾ドルは逆で、SuperRich 1965のBig C Placeラチャダピセーク店では1,000〜100ドル札が1.015、2,000ドル札が1.005と、大きい札のほうが低い例外です。
円の行はどう切られているか
円の行の切り方は店によって違います。2026年10月14日のデータでは、Superrich Thailand(緑)が「10,000〜5,000円」と「2,000〜1,000円」の2行に分けていました。ラチャダムリ本店はどちらの行も0.2115、セントラル・チットロム店とセントラル・ラドプラオ店はどちらも0.211、チョンブリー店とパタヤのセントラル・パタヤ店はどちらも0.2095でした。
つまりこの日は、円の上下の行に差を付けていた店はこの記事のデータにありませんでした。それでも行が分かれているということは、店が差を付ける余地を持っているということです。米ドルで4段階に分けている同じ店が、円で差を付けない保証はありません。
一万円札でそろえておけば、どの切り方の店でも最上段に入ります。千円札は、行が分かれている店では必ず下の行です。五千円札は緑の切り方では上の行に入りますが、店によっては下の行に入ります。迷わないために、持って行く紙幣は一万円札だけにしておくのが簡単です。
千円札は日本に置いて行く
千円札をタイに持ち込んで得をする場面はありません。到着直後の少額両替も一万円札1枚で足ります。2026年10月14日のスワンナプーム空港地下1階の円は0.211で、一万円札1枚なら2,110バーツになります。タクシー代と最初の食事に十分な額です。小さい額を替えたいときは一万円札を1枚だけ替えればよく、千円札を10枚出す必要はありません。
五千円札は、一万円札だけで端数が合わないときの補助としてなら持って行っても構いませんが、主力にはしないでください。
米ドルに替えて持って行くのは二重払い
古い旅行書には「アジアでは米ドルが通じる」と書いてあります。タイの両替所に関しては当てはまりません。2026年10月14日のバンコク最良の円の買取0.2115は仲値0.212096から0.28%下、米ドルの最良33.51は仲値33.576409から0.2%下で、どちらも仲値に近い数字でした。円を日本でドルにしてからタイでバーツにすると、仲値との差を2回払う上に、上の表のとおりドルは額面の差が円より大きい通貨です。100ドル札でそろえられなければ、ドルにした意味はさらに薄れます。詳しくは円のまま持って行くか、米ドルにしてから行くかにまとめています。
額面と同じくらい大事なのが紙幣の状態
破れのある一万円札は、きれいな五千円札より価値が低いことがあります。受け取ってもらえない可能性があるからです。両替所は紙幣を1枚ずつ確認します。自分の銀行に戻せない紙幣をつかまされると損をするのは店なので、確認は厳しめです。
確認されるのは次の点です。
- 端の小さな破れを含めて破れがないこと
- テープでの補修がないこと
- 書き込み、印、変色がないこと
- 水濡れの跡や強い折り目がないこと
日本の銀行窓口で受け取るときに状態を見ておき、タイの窓口で初めて気づくことのないようにしてください。持ち運びは封筒や書類ケースに平らに入れて手荷物に。ズボンのポケットで折らない、衣類の間にばらで入れないことです。断られやすい紙幣の具体例は受け取ってもらえない紙幣にあります。
現金はどれくらい持って行くか
旅のスタイルによりますが、目安として、2人で2週間、中級ホテルとレストラン、ツアーと移動を含めて、現金で3万〜5万バーツあれば回ります。2026年10月14日のバンコク最良店なら、3万バーツは約14.2万円、5万バーツは約23.6万円に相当します。ホテルや大きなレストランはカードで払う前提です。
全額を現金で持ち込む必要はありません。レートの良い現金と、予備としてのカードの組み合わせが一番安定します。現金は盗まれたら戻りませんが、カードは止められます。
気にしなくていい人
- 一万円札でそろえた人。この記事の話は済んでいます。あとは状態を確認するだけです。
- カード中心で回る人。現金は屋台とタクシーの分だけなら、一万円札を1〜2枚替えれば足ります。
- すでに五千円札しか手元にない人。この記事のデータでは、五千円札が下の行に落ちた店はありません。慌てて両替し直す必要はなく、次から一万円札にすれば十分です。
タイの窓口で
紙幣は額面の大きい順にそろえて出します。金額を告げ、画面か明細でバーツの額を確認し、窓口を離れる前に数えてください。10万円を0.2115で替えたなら、明細は21,150バーツになっているはずです。パスポートは必須です。認可を受けた両替所は取引ごとに身分証を記録する義務があります。手続きの詳細は両替にパスポートは必要かにまとめています。
当日どの店が円に一番良い数字を出しているかはバンコクの円レート一覧とパタヤの比較ページで確認できます。追跡している全店の一覧は店舗一覧にあります。