タイの宿を予約する|「++」の17.7%、同じ部屋がサイトごとに違う理由、チェックイン時のデポジット
記事の更新日: 2026-09-17
最高レート JPY · バンコク: 0.2115 — Superrich Thailand — Headquarter Rajdamri 1 · 9月20日 08:58 → 詳細
タイの宿で起きるトラブルは、部屋そのものより 金額が予約画面と違う ことから始まります。チェックアウトの請求が予約額より17%以上多い、カードにデポジットが乗ったまま戻らない、キャンセル不可の料金だと気づいていなかった。どれも予約前の30秒で確認できるものです。

「++」とは何か
タイのホテルの価格表で数字の後ろに付く ++ は、まだ2つ足されていないという意味です。
- サービス料 10%
- 付加価値税(VAT) 7%
重要なのは、VATが サービス料を足したあとの金額に 乗る点です。合計は17%ではなく 約17.7% になります。1,000バーツの表示は、実際には1,177バーツです。
これはチップではありません。請求書に印字される正式な項目で、サービス料を払ったからチップが禁止になるわけでもありません。
すべての宿が付けるわけではありません。 ゲストハウス、ホステル、格安ホテルは税込表示が普通です。中級以上のホテルとリゾートはほぼ「++」です。ホテル内のレストランとスパも同じなので、館内で食べる夕食にも同じ17.7%が乗ると考えてください。
予約サイトは、設定によって税込で見せたり税別で見せたりします。比較は必ず税・サービス料込みの総額で行ってください。 サイトAが安く見えた理由が、単に税を後から足す表示方式だっただけ、というのはよくあります。
同じ部屋の値段がサイトごとに違う理由
同じホテル、同じ日付、同じ部屋タイプでも金額が割れます。理由はいくつか構造的なものです。
- 料金種別が違う。 前払い返金不可、現地払い無料キャンセル、朝食付き。この組み合わせだけで同じ部屋に4つも5つも価格が存在します。安い料金はたいてい最も硬い条件です。
- 手数料の構造が違う。 各チャネルがホテルから受け取る卸値とマージンが異なり、それが最終価格にそのまま出ます。
- 会員価格とログイン価格。 ログイン状態でしか開かない価格帯があります。未ログインの画面で比べると、実際に買える値段が見えていません。
- 表示通貨と換算。 円表示は分かりやすい一方、換算レートにプラットフォーム側の取り分が含まれることがあります。できれば バーツ表示 で比べ、決済画面で「日本円で決済しますか」と聞かれたら断ってください。店舗端末のDCCと同じ構造です(現金・Wise・ATMの比較)。
- 最後の画面で足される項目。 リゾートフィー、清掃費、一部地域の宿泊税が最終ステップで加算されることがあります。
実務としては、2〜3か所で 税込総額 を書き出し、キャンセル条件 を同じ行に書いて、その状態で比べる。これだけです。無料キャンセル可の料金が5%高いなら、その5%は予定が変わる可能性に対する値段です。
チェックイン:パスポートとデポジット
パスポートの原本が必要です。 タイの宿泊施設には外国人宿泊者の情報を当局へ届け出る義務があり、そのためフロントがパスポートをコピーまたはスキャンします。正規の手続きです。ただし パスポートを預けたままにする必要はありません。 コピー後にその場で返してもらってください。小規模な宿やバイクレンタルでパスポート預かりを求められることがありますが、宿で求められた場合は他の身分証やデポジットで代替できないか聞いてください。
デポジットは中級以上のホテルではほぼ標準です。形は2つあります。
- カードのオーソリ(与信枠の確保)。 決済ではなく枠を押さえるだけですが、チェックアウト後に解放されるまで 数日から数週間 かかることがあります。滞在中のカード枠が細いなら、ここを計算に入れてください。
- 現金デポジット。 チェックアウト時に返ります。受け取り時に控えをもらい、返却をその場で確認してください。
金額は施設とグレードで違うので、予約ページの「施設のポリシー」欄に書かれた額を確認するのが確実です。目的はミニバーと破損の担保で、部屋を普通に使えばそのまま戻ります。
ハイシーズンのキャンセル規定
12月20日前後から1月初旬、旧正月、ソンクラーン(4月中旬)は、ルールが変わります。
- 最低宿泊日数が設定されます。ビーチのリゾートは年末に3泊以上、場所によっては5泊以上を求めます。
- 全額前払い・返金不可が標準になります。
- 無料キャンセルの期限が前倒しになります。 平常時の24〜48時間前が、14日前、30日前になります。
- ハイシーズン加算が乗ることがあり、12月31日の夜は ガラディナーが強制 で料金に含まれるリゾートがあります。これは部屋代とは別で、1人数千バーツになることもあるので予約前に確認してください。
ハイシーズンは早めに、無料キャンセル可のホテル広告を押さえるのが安全です。それ以外の時期は急ぐ理由がほとんどありません。
事前に押さえなくていい場合
次に当てはまるなら、先に縛らないでください。
- 閑散期で移動の予定が流動的なとき。 部屋が余っている時期に返金不可で固めても、失うのは予定変更の自由だけです。
- 1か月以上滞在するとき。 月単位の料金はプラットフォームの画面にほぼ出てきません。最初の数日だけ取って、現地で直接交渉するほうが安く済むのが普通です。
- 返金不可と無料キャンセルの差額が小さいとき。 5%前後なら、柔らかいほうを選ぶ価値があります。
- 複数都市を回る初めてのタイ旅行のとき。 到着日の宿だけ確定し、あとは数日の余白を残すほうが実際の移動速度に合います。
逆に 到着日の宿だけは例外なく先に取ってください。 値段の問題ではなく、入国書類に書く住所と、タクシーの運転手に見せる住所が必要だからです。
支払いと現金
宿泊費をカードで前払い済みなら、現地で払うのはデポジットと館内利用分だけです。ここで円決済を勧められたら断って バーツで決済 してください。
現地払いの条件で取ったなら、その分の現金計画を立てておくほうが安全です。ホテルのフロントでの両替は便利ですが、市内の専門店より条件が悪くなります。朝のうちに市内で替えるほうが回収できます。今日どこが良いかはバンコクのレート一覧と店舗一覧で確認してください。
予約前のチェックリスト
- 表示額が税込か、「++」別か
- キャンセル条件と無料キャンセルの期限
- デポジットの形式と金額
- 朝食の有無と1人あたりの追加料金
- 空港・市内へのシャトルの有無(あれば到着日の移動費が減ります。タイ到着後の2時間)
- ホテル名と住所のタイ語表記を保存したか
- 決済通貨がバーツになっているか
この7行で、チェックアウトの請求書で驚く場面はほぼなくなります。宿泊費が旅行全体でどれくらいの比重になるかはタイ旅行1週間の費用にまとめています。