観光地の両替詐欺と、その見分け方|手口は数えるほどしかない
記事の更新日: 2026-09-17
最高レート JPY · バンコク: 0.2115 — Superrich Thailand — Headquarter Rajdamri 1 · 9月20日 08:58 → 詳細
タイの両替所の大半はまともです。掲示されたレートで替え、レシートを出し、それで終わります。問題が起きるのは、両替所の形をした別のものに入ったときです。手口は数えるほどしかないので、先に知っておけば避けられます。

手口1:掲示されたレートと違うレートで計算する
最も多い形です。看板には良いレートが出ているのに、実際の計算は別の数字で行われる。「その額は10万円以上の場合のレートです」「その紙幣は対象外です」と後から条件を付けてきます。
金額別のレートが存在すること自体は普通です。問題は、替える前にそれを言わないこと。対策は単純で、渡す前に受取額を確認する。「いくらになりますか」と聞いて、数字を出してもらってから紙幣を出します。電卓の画面を見せる店が多いので、そこで納得できなければ替えなければいいだけです。
手口2:手数料を後出しする
レートは掲示どおりだが、別途「手数料」が引かれる。良い両替所は手数料を取らず、レートの中に利益が入っています。レートとは別に手数料を請求されたら、その時点で条件が悪い店です。
これも先に聞けば分かります。「手数料はかかりますか」の一言です。
手口3:札を数える段階で抜く
渡されたバーツの枚数が足りない。数える速度が速く、途中で1枚抜く、あるいは2枚重ねて数える。
対策は、その場で自分で数え直すことです。カウンターを離れる前に数える。離れてしまうと証明できません。急かされても気にする必要はありません。まともな店は数え直しを嫌がりません。
手口4:レシートを出さない
レシートがないと、あとから何も主張できません。正規の両替所はレシートを発行します。レシートが出ない店は、そもそも正規の両替所ではない可能性があります。
もらったレシートは、旅行中は捨てないでください。余ったバーツを戻すときに求められることがあります。
手口5:路上や店先で声をかけてくる「両替」
「銀行よりいいレートで替える」と路上で声をかけてくる形です。偽札、枚数不足、そのまま持ち去られる、のどれかになります。カウンターと看板のない相手と両替しない。これで全部防げます。
タイの正規の両替所には、当局の認可を示す掲示があり、店舗として営業しています。店舗一覧に載っているような、実在の店で替えてください。
手口6:偽札を混ぜて返す
まともな店ではまず起きませんが、非正規の相手と替えた場合には起こり得ます。タイの紙幣は額面ごとに色と大きさが違い、透かしと金属線が入っています。受け取った札に違和感があればその場で言ってください。詳しくはタイの偽札を見分けるに書きました。
手口7:ATMに付けられた装置
両替所の話ではありませんが、同じ観光地で起きます。カード読み取り部に装置が付けられ、暗証番号を小型カメラで撮られる形です。
対策は、銀行の支店に併設されたATMを使う、暗証番号を入力するとき手で覆う、そして明細を旅行中も確認する。タイのATMは1回220バーツの手数料がかかるので、そもそも使う回数を減らすのが一番効きます。
手口8:宿やドライバー経由の「知り合いの店」
タクシーやトゥクトゥクの運転手、あるいは宿のスタッフが「いい両替所を知っている」と連れて行く形です。多くは紹介料が発生していて、その分がレートに乗ります。宝石店や仕立て屋に連れて行かれる古典的な手口の、両替版だと思ってください。
自分で場所を決めて、そこへ行く。これだけで避けられます。
まともな店の見分け方
- 看板に売値と買値の両方が出ている。片方しか出ていない店は比較できません。読み方はレート表の読み方にあります。
- 店舗として営業している。カウンター、アクリル板、行列。
- レシートが出る。
- 手数料を取らない。
- 替える前に受取額を提示する。
この5つを満たす店なら、市場レートから1〜3%の範囲に収まっているのが普通です。
空港と観光地の「損」は詐欺ではない
区別しておいてください。空港の到着階や観光地ど真ん中のレートが悪いのは、詐欺ではなく立地の価格です。掲示どおりに計算し、レシートも出ます。ただ条件が悪いだけです。
対策も違います。詐欺は避けるもの、立地の価格は替える場所と金額を調整して減らすものです。空港では移動費と初日分だけ替え、市内で本番の両替をする。バンコクのエリアごとの事情はバンコクで両替するエリア、当日の並びはバンコクの円レート一覧で確認できます。
この警戒が要らない場面
チェーンの両替所で替える限り、ここに書いた手口のほとんどは起きません。T.T. Currency ExchangeやSuperrich Thailandのような、複数店舗を構えて毎日レートを公開している事業者は、この種のことをする動機がありません。
モール内のカウンターも同様です。テナントとして入っている以上、モール側の管理下にあります。
つまり、この記事の内容が本当に必要になるのは、看板のない相手と替えようとしたときだけです。そうしないなら、確認すべきは受取額とレシートの2つで足ります。
料金や取引でもめた場合は、ツーリストポリス1155が英語で対応します。レシートと、やり取りの記録を持って連絡してください。手元に何も残していないと、対応のしようがありません。