タイの両替、結局どこが一番得?23都市183店を毎日調べてわかった5つの結論
記事の更新日: 2026-10-15
最高レート JPY · バンコク: 0.2115 — Superrich Thailand — Headquarter Rajdamri 1 · 11月6日 15:25 → 詳細
タイでの両替は「どこで替えるか」で結果が変わりますが、その差は想像より小さく、そして街によってはっきり違います。2026年10月15日時点で、バンコクの最高と最低の差は1万円あたり20バーツ、パタヤでは55バーツでした。10万円なら200〜550バーツ、選び直す手間は10秒です。ここでは、毎日23都市183店のレートを集めて見えてきた原則を5つにまとめます。

1. 空港で全額替えるのが最大の損
スワンナプーム空港の到着階にある銀行系のカウンターはレートを公表していないため、この記事で数字は示せません。評判どおりなら館内でもっとも弱い板です。ここで替えるのはタクシー代と最初の食事の分、3,000〜5,000バーツまでにとどめてください。
ただし空港でまったく替えないのも困ります。エアポートレールリンクに乗るなら、地下1階(B階)の改札前に街の大手チェーン2店(Superrich ThailandとHappy Rich)のカウンターがあり、こちらは追跡対象です。10月15日時点のB階の円は1円=0.2110バーツ、市内最高の0.2115との差は1万円あたり5バーツでした。米ドルは33.41対33.51で、こちらも0.1バーツ差です。数%ではなく0.2〜0.3%の差なので、B階まで降りられればそこで替えて構いません。Happy Richのカウンターは05:00〜24:00、ドンムアン空港ではレッドライン駅への連絡通路に同チェーンのカウンターが05:00〜22:00で開いています。詳しくはスワンナプーム空港の両替にまとめています。
2. 銀行の窓口は「安全だが高い」
タイの銀行支店でも両替できますが、レートは専門両替所より低いのが一般的です。専門店が近くにない地方では現実的な選択肢になりますが、バンコクのように専門店が歩ける距離に何軒もある街で銀行を選ぶ理由はほとんどありません。ホテルのフロント両替も追跡対象外で、到着階と同じく深夜に少額を替える便利さの対価と考えてください。
3. 紙幣の額面でレートが変わる(ただし円は例外になりつつある)
2026年10月15日の板は意外な結果でした。バンコクで円の最高値を出したSuperrich Thailand本店(ラチャダムリ1)は、1万円札・5千円札も、2千円札・千円札も同じ0.2115バーツを掲示していました。ホアヒンとメーサイのTwelve Victoryも、1万円札から千円札まで同じ0.2115です。追跡している店に関する限り、円の額面差は現在ほぼありません。
一方で米ドルははっきり段階があります。同じ本店で100ドル札と50ドル札が33.51、20〜10ドル札が33.45、5ドル札が33.40、1ドル札が33.25。パタヤのターミナル21の店では100〜50ドル札が33.43に対し20〜5ドル札が32.95で、**1.4%**の差でした。ドルを持ち込むなら100ドル札でそろえる価値がありますが、円なら「1万円札でなければ損」とまでは言えません。ただし折れ、破れ、書き込みのある紙幣は額面を問わず減額または拒否されます。額面ごとの扱いは円紙幣の額面とレートで、断られる紙幣は両替所が受け取らない紙幣で整理しています。
4. 店によって「得意な通貨」が違う、そして同じ看板でも店ごとに違う
同じ街でも、円のレートが良い店とドルのレートが良い店は一致しません。10月15日のバンコクでは、円・ドル・ユーロ・ポンドの最高値はSuperrich Thailand本店でしたが、韓国ウォンの最高値は1区画隣のGrand Superrich(ソイ・ラチャダムリ1)の0.0253でした。
さらに、Superrich Thailand(緑)とSuperRich 1965(オレンジ)は別会社で、同じチェーンの中でも支店ごとにレートが違います。10月15日の円は、緑の最高値が本店の0.2115、オレンジの最高値がBig C Placeラチャダピセーク店の0.2110でした。「スーパーリッチに行けばいい」は答えの半分で、どちらの、どの支店かまで決めて初めて意味があります。名前の整理は緑とオレンジのスーパーリッチに、モール内の店がどの階にあるかはモールの両替カウンターにあります。
バンコクでの注意は営業時間です。本店は平日18:00、土曜17:00で閉まり、日曜は休みです。シーロムのX-One(スラウォン通り)とナナのVasuも日曜休み。夜に替えるなら、ソイ・タニヤのValue Plusが23:00まで開いています。営業時間が分かっている63店のうち58店は日曜も開いているので、覚えておくのは「本店が休み」だけで十分です(日曜・祝日の両替)。
5. レートは1日に何度も動く
店頭のレート表は銀行間市場に合わせて1日に数回更新されます。朝に見たレートが夕方には違うことは普通にあります。
ThaiRateは各店の公式サイトから数分ごとにレートを取得しているので、表示されている順位は「いまその店が自ら出しているレート」です。ただし最終的には店頭の表示が優先されるので、お金を渡す前に必ず確認してください。
実際にいくら違うのか(2026年10月15日時点)
| 都市 | 追跡店数 | 円の最高値 | 最高と最低の差(1万円あたり) |
|---|---|---|---|
| バンコク | 86 | 0.2115 | 20バーツ |
| パタヤ | 62 | 0.2095 | 55バーツ |
| プーケット | 4 | 0.2120 | 35バーツ |
| チェンマイ | 2 | 0.2115 | なし |
| ホアヒン | 4 | 0.2115 | なし |
| チェンライ | 2 | 0.2115 | なし |
バンコクは9チェーン86店で、競争がもっとも厚い街です。最高値はSuperrich Thailand本店の0.2115(1万円あたり2,115バーツ)、最低はラームイントラ81のK81 Exchangeの0.2095。その日の銀行間レート0.2121と比べると、最高値は0.3%下という水準でした。通りごとの並びはバンコクの両替ガイドにあります。
パタヤは62店のうち59店がT.T. Currency Exchangeで、円の最高値はセントラル・パタヤ1階のSuperrich Thailandの0.2095、最低はソイ13/2のDamini Exchangeの0.2040。差の55バーツはこの1軒の独立店が作っているもので、T.T.の各店同士は数銭の範囲に収まっています。夜に強く、21:00〜22:00まで開く店が多く、セントラル店は23:00までです。順位はパタヤの両替ランキングにあります。
**プーケット**は追跡4店の中で最高値がセントラル・プーケット4階のLion Currency Exchangeの0.2120で、バンコクを上回りました。最低はコーケーウのMamy Exchangeの0.2085です。
**チェンマイ、ホアヒン、チェンライ**は、追跡している店が同じレートを出しているので「どの店か」で悩む必要がありません。差が出るのは営業時間で、チェンマイのSuper Moneyは08:30〜17:30、チェンライは市内の店が日曜休みです。
家族4人で10万円ずつ替えるなら、バンコクでは店選びで800バーツ、パタヤでは2,200バーツ差です。歩いて5分の店を選び直すだけで取り返せる金額です。
ATMという選択肢
タイのATMは海外カードに1回220バーツの定額手数料を課し、これに自分のカード会社の手数料が乗ります。定額なので少額引き出しほど割高で、5,000バーツなら4.4%、30,000バーツなら0.7%です。銀行間レートの0.3%下で替えられる両替所と比べれば、まとまった額では両替所が勝ちます。ATMでもカード端末でも「日本円で決済しますか」と聞かれたら断ってバーツを選んでください(DCCを断る理由)。手段ごとの比較は現金・Wise・ATMの比較にまとめています。
パスポートを忘れずに
タイの規制により、認可両替所は取引ごとに身分証の記録を求められます。少額ならスマートフォンのパスポート画像で通ることが多いものの、原本を持っていくのが確実です。詳しくはパスポートと高額両替にあります。
この記事がいらない人
- バンコク数日でカード中心の人。空港B階で少額、プラトゥーナムで1回足せば終わりです。
- パタヤに行く人。59店のT.T.が数銭の範囲で並んでいるので、一番近い店に入れば十分です。
- 海外手数料無料のカードと2万バーツ枠がある人。1回の引き出しで約1.1%。両替所のほうがまだ安いものの、大差ではありません。
出かける前に確認を
レートは1日に何度も変わります。バンコクのページか店舗一覧から当日の板を見て、最後は店頭の表示で確認してください。
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